医療機関向けでも3Dプリンタの活用で広がる可能性を秘める。
患者様への医療サービス向上とともに、スタッフの働き方改革にもつながる。
医療業界は大きな変化を迎えている。新しい素材や機器が続々と登場し、最新技術を兼ね備えたクリニックに人気が集まっている。エキスパートマテリアルズは医療にも貢献できる。3D情報を活用すれば、患者様の負担を軽減しつつ、質の高い医療サービスを提供できる。エキスパートマテリアルズが提唱する3D情報を活用した業務改善サイクル「エキマテサイクル」を提唱している。
歯科医院では治療を開始する前に歯列模型を製作し確認しながら治療方針を決めることが多い。歯列模型は石膏で作ることが多く、外注で専門業者に委託することが多い。完成までに数日間かかり、修正が発生するとまた数日時間を要する。しかも材料が収縮するため精度が悪くフィッティングには不向きであった。
3Dプリンタを院内に設置して取り組むことも考えられる。だが臭いがひどかったり、アレルギー症状を発生させたりする可能性があるなど課題を抱えていた。導入したくてもできる環境が整っていなかったのだ。
治療時間の短縮に貢献
エキスパートマテリアルズはこうした課題を一気に解決できる。院内に設置した3Dプリンタで製作できる。最短で当日のうちに修正までも対応できる。当日に用意できれば患者様の負担も軽く、治療方針も早く決められる。
すでに活用事例もある。埼玉県にある歯科医院では、エキマテを主に矯正用のアライナーと歯ぎしりやホワイトニング用のマウスピースを作るための模型出力製作に使っている。施術前の骨の形状確認やシュミレーション模型製作にも活用が進んでいる。
仮歯のフィッティングは患者様の口腔内でやるため、40分ほど診察室を使うことになり、効率的な診療体制にも課題を抱えていた。実際に患者様にあてはめて確認するなど時間を要していた。事前にエキマテで歯列模型を製作することで、仮歯のフィッティング確認と調整業務を空き時間でできるようになった。
また歯科技工所では新たな特殊な薬剤を使わずに新商品開発にも活用が進んでいる。いびき防止器具や歯科技工用インプラントモデル、型取り用トレイなど活用の幅が広がっている。
医療サービスの質だけでなく、職員の働き方改革にもつながる。エキスパートマテリアルズは医療分野でも3Dプリンタの活用の幅が広がるように貢献していく。